2010年6月11日金曜日

議会報告 22年3月定例会 4 予算審議1

【予算委員会(新年度予算)】

予算委員会は、議長を除く全議員(17名)によって構成されます。
なお委員会での審議は一問一答の形で行われ、回数に制限はありません。
審議は款項目に従って〈目)ごとにおこなわれます。私の主な発言と答弁の要旨をお伝えします。

『コンピュターソフト 違法コピー』

問(室崎)《要旨》 
各地の自治体で、コンピューターソフトの違法コピーが摘発され、多額の使用料・賠償金が問題となるとのニュースを見るが、厚岸町ではどうか。

答(総務課長)《要旨》 
厚岸町では、契約が1枚のソフトで200台が使えるという形をとっている。この1枚は2重カギにより厳重に管理されており、違法な使用は不可能である。また役場のコンピューターは、どの機械を誰が何時使用してどのようなことを行ったかが、すべて記録されており、行為者は直ちに特定される。職員等が勝手に違法行為をすることは事実上できないシステムとなっている。

問(室崎)《要旨》 
学校での管理体制はどうか。

答(教育長)《要旨》
学校で使われるコンピューターは、ソフトをインストール(取り込む)にはメンテナンスしている会社でしか入れられないシステムとなっており、違法ソフトを使用することは不可能となっている。

『女性の社会参加』

問(室崎)《要旨》 
女性の社会参加を促進すると、町政執行方針にも掲げられている。委員会や審議会をみても女性の数は多いとは思えないし、また部門も偏っているのではないか。基本的かつ重要な部門は男性が、補助的部門なら女性にといった色分けはないか。

答(総務課長)《要旨》
そのような意識で人選しているわけではない。ただ、それぞれ得意分野はあり結果的に偏りが出ることは否めない。いずれにしても多くの女性に参加して頂くよう施策を推進していく。

問(室崎)《要旨》 
議場を見渡しても、答弁席に女性の姿は見えない。女性の社会参加を呼びかける町が、その管理職に一人の女性もいない状態で、町民に意識改革を呼びかけて、誰かついてくるだろうか。

答(副町長)《要旨》
毎回人事異動の際面談を行い、職員の希望を聞く。その際女性で管理職を希望するものがいない。町としては、女性の登用を図りたいのだが、本人の意向等があり思うようにならない。審議会の構成等を含めできるところから女性の社会参画を進めていく。

答(町長)《要旨》
女性の地位の向上については、行政側としても努力していかねばならないし、社会自体がそういう意識になっていかねばならない、と感じている。

『発達障碍』
「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障碍、学習障碍、注意欠陥多動性障碍その他これに類する脳機能の障碍であってその症状が通常低年齢において発現する」とされる近年研究が進み明確となってきたタイプの障碍、「身体」「知的」「精神」の類型に入らない。

問(室崎)《要旨》 
文部科学省の調査によると「発達障碍」とされる児童は、40人学級で平均2・5人とされている。研究が進んでわかってきたという。すべての人がこのような「障碍」に理解と関心を持つことが施策を進める上の前提になる。近隣の町でも「発達障碍」についての町民対象の研修会が行われている。厚岸町ではどうか。

答(教育委員会指導室長)《要旨》
たんに落ち着きがない、集中できないといった評価で片付けられていた子供が、調べていくとその子自身の責任ではなく、障碍を抱えているとのことが明らかになってきている。その数は6%を超える。学校では担当者の研修を多数会行っている。今後広く理解を深めるよう方策を考えていく。

答(課長)《要旨》
職員を対象とした研修を重ねている。但し広く町民を対象としたものは行っていない。今後障碍者福祉関係者の研修会を重ね、23年度には関係者を中心とした障碍者福祉フォーラムを開催する予定である。

問(室崎)《要旨》 
厚岸町において、より高度の施策を進めるために研修を行うことは大いに結構だ。ただ、そのような専門的な話ではなく、あるいはその前提として、町民皆が障碍ということを、障碍者についてきちんとした理解を持つことが大事だ。
空気が読めない、落ち着きがない、選べない、人と話ができない。単に変わっていると言うだけ でなく、社会生活を送る上で支援が必要とされる。このような障碍の類型が明確になってきてい る。私自身も幾ばくかはそのような要素を持っている、誰しも皆、そうだろう。
障碍者と健常者には境目がない、障碍者とは決して特別の存在ではないということを皮膚感覚と して皆が理解することが大事だ。

答(町長)《要旨》
今年度、地域福祉計画、障碍者基本計画の策定を通し、福祉に対する契機を迎えている、行政全 体で総合的に考えていく決意を新たにしている。

答(教育長)《要旨》
普通の子供とされている中にも、適切な支援を行うことできちんと学習ができるようになるケー スもある。学校によっては支援員の活用を広げている。現場の教師、保護者の理解と正しい認識 を得るよう施策を進める。
 

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