2010年6月11日金曜日

議会報告 22年3月定例会 6 予算審議3

『農業生産法人』

問(室崎)《要旨》
町内のある地区で、農業生産法人を設立し、地域全体が助け合って生きていくための農業法人の設立であると報じられている。その地域の離農者の働き場を作り、地域の人たちが共同して作業を行い、資材等の共同購入を図るとされている。
このような動きに対し町はどう支援・対応していくか。

答(産業課長)《要旨》
トライベツ地域の人たちが構想を立ち上げた。地域の人がこの地で暮らし、ずっと酪農を続け、共同して生きるいける、その思いを生かすシステムを作りたいとする。   
具体的施設や用地の確保等につき、要望を受けている。

答(町長)《要旨》
来年法人化を図るとする。この考え方は大いに歓迎したい。厚岸町として何ができるか共に協議しながら前向きに進めていきたい。

『エゾ鹿』

問(室崎)《要旨》
鹿の被害については、農業被害と市街部における被害と二つに分けられると思う。農村部、市街 地それぞれ生息数は大雑把にいってどのくらいか。

答(環境政策課長)《要旨》
道ではいろいろの方法を駆使して、北海道全体で52万頭、東部地域で26万頭と推定している。
町内の生息数については把握していない。
道の調査、湖南地区の住民の話等から鹿の頭数は大きく増えていると言える。
鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律(平成20年2月21日に施行)に基づき町は被害防止計画をたてている。生息頭数の調査についても、同法に基づく事業として行えるか、検討していきたい。

問(室崎)《要旨》
農業地域、市街地共に被害は非常に大きい。効果的駆除は町民皆の望むところだ。そのための基 礎調査が必要だ。生息数の動向のみならず、鹿の行動パターンの調査も必要だ。

答(環境政策課長)《要旨》
生息域、移動経路など実態の調査が大事だと考えている。道とも協議していきたい。

問(室崎)《要旨》
町は、住民の要望を受ける形で、市街部においても猟銃による駆除を行い、一定の効果を上げている。住民からの評価も良い。只、跳弾(貫通したり、跳ね返ったりした弾がとんでもないところに当たること)を考えると危険性も否めない。また、判例を見ると、半径200メートル以内に人家が10軒ほどある場所で発砲した事例で、人家の集まっている場所では発射できないとする規定にあたるとし、有罪となっている。町民や協力してくれる猟友会の人に不測の事態を生じることはないか。

答(環境政策課長)《要旨》
道、猟友会、警察等関係者とも協議して、発砲場所や方法を決めている。なお、跳弾について別検討してはいない。法律上の問題については、道、警察、町の顧問弁護士等の専門家と充分検討しており、現行の方法で問題ないと考えている。万が一の事故の際の保険についても、北海道猟友会と相談し万全を期していく。

答(町長)《要旨》
安全第一に考えていく。
管内の鹿による農林漁業被害は約9億強と推定される。
釧路管内町村会、同農業協同組合長会、同漁業協同組合長会挙げて知事に対し、釧路管内の駆除体制強化について、強く要請していく。

『味覚ターミナル』

問(室崎)《要旨》
昨年3月議会で、味覚ターミナルは累積赤字が増えており支援が必要なこと、第三者による経営改善の委員会を作り、経営改善策を議会に示すとの話を受け、実質的に支援を含む委託料を了承した。しかし、この議会、今日まで改善策は議会に提出されない。
経営改善のための第三者委員会はいつ発足したのか、何故今期議会までにその改善策が示されないのか。

答(まちづくり推進課長)《要旨》
経営改革委員会の第一回目の会議開催は10月16日である。

答(町長)《要旨》
味覚ターミナルの中に、第三者による「経営検討委員会」を設置し、経営についての改革案をまとめて貰った。しかし未だ取締役会も、株主総会も開かれておらず、これらに報告し審議了承を得てからでないと議会に提出できない。

問(室崎)《要旨》
三月議会で論議されたものが10月になってやっと動き出す。
また取締役会や株主総会は会社内部の話だ。報告が遅れる正当理由とならない。
改革案を受けて審議するはずだった。大変遺憾だ。
今後その改革案が実行されれば、経営は改善され、またもまたもと委託料の上積み、支援が必要 になるようなことはないと、私どもは理解すればよいのか。

答(町長)《要旨》
 議会の論議を踏まえ、会社内部の委員会、また議会の第三セクター調査委員会を通じ、そういう ことがないように会社として努力をしなければならない。願わくば町の委託料が減額できるよう な会社経営になればいいなと、町長であり、社長であるものとして、そういう願いである。

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