厚生文教常任委員会道内先進地行政視察報告書 -2-
5 視察内容
以下の目的を持って、奈井江町・本別町を視察した。尚、事前に入手できる資料は、出来る限り入手し調査をした。(事前入手資料を含め、資料は別に添付する)
1.奈井江町
奈井江町は、札幌市から 68km 旭川市から 68.8kmで、砂川市とは平坦で地味 肥沃な農地で接している。面積は88.05㎢、中空知郡のやや北部に位置する。
平成20年10月現在で、人口は6,575人、世帯数3,038世帯、高齢化率 32.9%と なっている。
奈井江町は「健康と福祉の町」を標榜する。
このキャッチフレーズに対応した町の施策展開並びにそれを行う体制について視察 したい。特に奈井江町健康づくり計画「奈井江すこやかプラン21」と病院のオー プンシステム・医療連携について視察したい。また、平成18年立案の奈井江町健 康づくり計画「奈井江すこやかプラン21」の内容と立案から事業展開に至るまで の過程を聞きたい。奈井江町に於いて病院のオープンシステム・医療連携を構築し たその経緯についても聞きたい。
との目的を持って奈井江町を訪問した。
平成20年11月27日 午前9時00分より、町役場議員控え室において、担当課長並びに職員より説明を受けた。
(1)病診連携、病病連携について、
A 奈井江町は「健康と福祉のまちづくり宣言」を平成6年8月に行った。
その施策は以下の三つの柱からなる。
① 「福祉の国際交流」
厚生省(当時)の仲立ちによりフィンランド共和国ハウスヤルビ町と友好都市 となっている。
同町への派遣者数は町民、議員、職員合わせて81名に上る。職員の場合、滞 在期間は1ヶ月にも及び、特に教育・福祉の分野に関し成果は大きい。
② 「空知中部広域連合」
中空知1市5町(歌志内市、奈井江町、浦臼町、新十津川町、上砂川町、雨竜 町)により構成され、介護保険の広域処理、国保事業及び老人保健業務、障害 程度区分審査会業務を行う。
③ 「オープンシステムの導入」
平成6年町立国保病院(奈井江町立国民健康保険病院)の全面改築にあわせて、 オープンシステム(病診連携開放型共同利用病院)の導入が図られた。
このシステムは老人保健施設「健寿苑」老人総合福祉施設「やすらぎの家」に も導入されている。
町役場の組織も「地域包括ケアの実践」という観点から健康ふれあい課の中に 町立国保病院、老人保健施設「健寿苑」、老人総合福祉施設「やすらぎの家」、 保健センター、地域包括支援センターが含まれる形となっている。(健康ふれ あい課長は病院事務長、老健事務長を兼務)
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