2008年10月5日日曜日

厚岸コミュニケーション障害の会

「厚岸コミュニケーション障害の会」を紹介します。
 私たちの会「厚岸コミュニケーション障害の会」は平成9年に厚岸視覚障害の会として、発足しました。
厚岸町内で視覚障碍者、目の不自由な人は、手帳交付を受けている人だけで四〇人を越えると聞きます。歳をとって目が不自由になってくる人を合わせると大変に多い数になるでしょう。
このように視力で不自由をしている人のために何か役に立つことが出来ないか、またお互いが情報交換をして助け合い、励まし合って行けたらとの願いから会の結成に踏み切りました。


その後、目だけでなく、耳、口の障害により、他人との意志の疎通、コミュニケーションに不自由している人も、皆入っていただき一緒にやっていこうと思い、名前も「厚岸コミュニケーション障害の会」と変え、現在に至っています。会員は十五名です。結成時からの経緯もあり、ほとんどの会員は目の障碍です。
耳の不自由な人も会員になってくれました。

 
 目が不自由ということは、目が全く見えない人(明暗も分からない人)から目が見えずらい人のすべてを含みます。
会員のAさんは、生まれつき目が不自由です。物の形はぼんやりとしか見えません、色も分かりません。はっきり物が見えるという世界は知りません。またBさんは、全く見えません、今は明るい暗いも分かりません。でもBさんは高校生の頃までは普通に見えていたそうです。それがだんだん視力が落ちて、今は全く光も明かりも感じることが出来なくなりました。


このように一口に視覚障碍といっても、一人ひとり皆その世界が違います。耳が不自由と言うのも同じです。音が全く聞こえない人、聞こえづらい人、一定の高さの音だけ聞こえない人、それぞれの人に合わせた支援が必要ですし、それぞれの状態に合わせた用具が必要になります。
ただ、このように一人ひとりが違うからといってバラバラになっていては何も出来ない。お互いが手をつなぐこと、そして全く一人で孤独の中にいる人を、仲間に入れて助け合っていくことが大事だと思います。


「中途失明」という言葉をご存じでしょうか。
今までごくごく普通に暮らしていた人が、あるときから病気や事故で目が見えなくなる。糖尿病や交通事故などでは、突然そのような事になります。
そんな時、人は生きていく力を失いかねません。すっかりふさぎ込んでいる人に、いわゆる五体満足な人が、元気出しなさいといっても、ほっといてくれといわれるのが落ちです。でも、同じ境遇にあって、同じ、辛い思いをしている中から、立ち上がり、自立してきた人が、「自分はこうやって、生きてきた」「あんただって出来る」、「あきらめるな」「こんな道具を使えば、こんな事が出来る」「こういう訓練を受ければこんな事までやれるようになる」「私はこうやって、頑張って、今こんな仕事をして生きている」、「もう一度頑張ろう」、と言えば聞いてもらえるのではないか。
こんな形で手助けが出来るのは、そのための仕事が出来るのは私たちでないか、皆で会を作って、少しでも、そんな人のために役立てたら、・・・・
それが私たちの願いです。


 私たちの会の活動としては、目、耳、口の不自由な人の相談に乗り、用具や指導機関の情報を提供する、ここに相談すると好いよと助言する。
また、毎年の行事としては、皆が楽しみにしている新年会、研修一泊旅行、札幌などで行われるノーマライゼーション用具展示会への参加などがあります。これは役場や社協で車を手配してくれます。
これからの活動予定としては、
福祉課や社協の人達との懇談会などを通じてもっと仲良くなり、私たちの思いを、もっとを分かって貰いたい。特に保健師さんと肩肘の張らない話がしたいと思っています。
ところで、私たちの会は誰でも入会できます。特別の参加資格はありません。

障碍者も健常者も区別しません。


この会の趣旨に賛同される方の入会をお待ちしています。


 

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