2011年9月9日金曜日

23年6月定例会を中心に

議 会 報 告
 平成23年8月

平成23年も8月に入りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は平成23年6月の定例会と選挙後5月10日に開催された臨時会の模様をお知らせいたします。
尚、議会の詳しい内容は8月発行される「議会便り」を御覧下さい。

平成23年6月 第2回定例会
【 本 会 議 】
本会議では、発言回数は原則として3回となっています。そのため質問と答弁がすれ違うこともあります。但し一般質問では一門一答方式が採用されいます。また一般質問には時間制限があり、質問答弁を含めて一時間以内となっています。

一 般 質 問
私を含め、全部で6人の議員から一般質問がありました。  
尚、私は ① 防災対応の検証。 ② 避難場所、避難路、避難方法。 ③自動車での避難。④ 避難施設の装備。 ⑤ 衛星携帯電話。 ⑥安否確認・避難者名簿。 ⑦北電の対応。 の7点について 質問しました。
 以下、私の一般質問の要旨です。

① 「防災対応の検証」

問・・・ 今回の防災対応につき、町はどのような方法で検証を行ったか。

答・・・ 「広報あっけし・4、5月号」「町のホームページ」で町民の意見を募集し、町職員から改善点などの報告を求め、関係機関との協議や担当課内での検討、検証を行った。

問・・・ 町民からの意見は、全部で何件寄せられたか。

答・・・ 8件あった。

問・・・ なぜ自治会に働きかけ地域住民と懇談しないのか、災害要援護者への対応につき関係者と意見交換しないのか、障碍者本人や関係者との話し合いをするなどの方法で、各層からの意見を求めないのか。
積極的に町民の意見を聞きとり、今後の施策に生かそうという姿勢が感じられない。
優秀な役場職員が専門家として検討するのだからそれで充分ということか。

答・・・ 民生委員の会議、自治会との懇談会などの機会を設け、防災について意見を聞いていく。

② 「避難場所、避難路、避難方法」

問・・・ 避難場所、避難路、避難方法については「一刻も早く最寄りの高台へ」という一次避難の観点から全てを洗い直すべきだ。
宮園、真栄地区の鉄道用地を突切っての避難路設定、奔渡地域の御供山への避難路設定に一歩前進が見られたことは大いに歓迎する。是非地域住民との十分な相談協議の上進めて頂きたい。他の地域についても同様、一次避難場所として活用できる近くの高台の検討を、地域住民との相談のうえ進めて欲しい。

答・・・ 地域に住んでいる皆さんとじっくり話し合い、進めていく。

③ 「自動車での避難」

問・・・ 自動車での避難についてその危険性をきちんと示すべきだ。
今回の町内でも避難路で渋滞を引き起こしている。
身動きのとれないなか津波に襲われた被災地も多い。
また渋滞は自動車でしか避難できない人の避難行動を妨げる、緊急車両の活動を妨害する。

答・・・ 緊急車両の経路についてはハザードマップで示したい。

④ 「避難施設の装備」

問・・・ 今回の被災地域での検証を見てもいざというとき、机上の計画通り人が動く保証はない。
又、避難施設をみると、暖房、照明、ラジオなどを含め、停電に対応できる設備を持っていないところが多い。経験上大きな地震は冬に来る。電気のあるなしに拘わらず、暖房、照明等ができる設備が必要だ。また、発電設備を持った避難施設や他の施設はきちんと作動するのか。
答・・・ 避難施設では松葉町集会所のみに発電設備がある。改めて、他の発電設備を持つ施設を含め、全ての施設設備の確認を行っている。

⑤ 「衛星携帯電話」

問・・・ 津波で役場庁舎も壊滅的にやられ、備え付けた連絡機材も役に立たないなか、唯一頼みの綱は衛星携帯電話だったとの報道がある。町では衛星携帯は何台装備しているか。
答・・・ 装備していない。指摘を受けた衛星携帯電話は直ちに用意したい。

⑥ 「安否確認・避難者名簿」

問・・・ 大災害では町民の安否確認が重要課題だ。避難所に誰が避難しているか把握するため、避難者名簿の設置等検討して貰いたい。

答・・・ 先進地の避難所マニュアルなどの事例を参考に、避難者名簿の作成を含め避難所の運営や手続きを決め、その生かし方を検討していきたい。

⑦ 「北電の対応」

問・・・ オール電化の家を見るまでもなく、真冬の停電は住民の命に関わる。今回の震災時町内の一部が長時間にわたり停電した。
その際「北電」は、民間企業の傘の中に隠れ、自社職員の安全を全てに優先した。自社職員を危険な目にあわせるわけにはいかない、大津波警報・避難勧告の出ている間は下に降りられないと高台から動こうとしなかった。との話がある。

答・・・ 当日停電の復旧を直ちに要請した。町内には指定業者があるものの、故障箇所の検査探索は釧路支店から来なければならないとのことである。
北電では避難勧告の出ている所には行けない、社員の命が大事だの回答であった。
何度かの話し合いの結果、安全確保のため自衛隊に来町を願い、隊員3名の付添いを得て、どうにか修復を行った。

問・・・ 町民の命と健康を守るのは、町の最も重要な責務である。あらゆる方策を検討して、そのような「北電」の職員のみに頼らなくても、早急に復旧できる体制を構築すべきだ。

答・・・ 言うまでもなく電気は、重要なライフラインであり、今後の課題として「北電」とも協議していきたい。


【予算委員会・補正予算】

 予算委員会は、議長を除く全議員(12名)によって構成されます。
 なお委員会での審議は一問一答の形で行われ、回数に制限はありません。
 審議は款項目に従って〈目)ごとにおこなわれます。記載は審議の順に従っています。
 私の主な発言と答弁の要旨をお伝えします。

 『宮園公園駐車場整備事業』(9款教育費 6項保健体育費 2目社会体育費)

問(室崎)《要旨》・・ 事業の内容。

答《要旨》・・・・・ 事業名は宮園公園駐車場整備事業。駐車場1500㎡と通路100㍍×5.5㍍を整備する。事業費2千万円である。
場所は、宮園公園パークゴルフ場脇、同休息棟に並んで設置する。
駐車場が近くにないため不便であること、また車上荒らしの被害が見られることなどからパークゴルフ場に隣接した駐車場の設置が要望されていたものである。

問(室崎)《要旨》・・ 駐車台数は、何台を見ているか。また平常時、利用者はどの程度の人数か。常時何台程度の駐車があると見込んでいるか。

答《要旨》・・・・・ 駐車可能台数は、車椅子用スペースを含め73台となる。また利用者は多い日で150人位の利用がある、駐車台数は50台位あると推定している。
仕様は所謂アスファルト舗装、通常の駐車場舗装方法で、凍上抑制層27㎝、下層路盤工15㎝、アスファルト安定処理5㎝、細粒度アスコン3㎝となっている。

問(室崎)《要旨》・・ 所謂アスファルト舗装で2千万円と説明を受けた。これがダスト舗装(砕石舗装)なら事業費はどの程度になるか。

(答弁に手間取り暫く休憩の後)
答《要旨》・・・・・ ダスト舗装にすると1250万円となる。

問(室崎)《要旨》・・ 3月11日以前ならばこのような質問をしなかったと思う。また駐車場の必要性、規模についてあえて言うつもりもない。ただ、現在3月11日を境に世の状況は大きく変わってきている。行政の全ての施策も、これに応じて一つ一つ検討されるべきだ。
大震災の津波は厚岸町をも襲った、私たちの町厚岸町においても大きな被害を受けた多くの人がいる。住居や工場の被害に耐え、またカキの養殖施設、アサリの島に壊滅的打撃を受け、それでも歯を食いしばって頑張っている多くの人たちがいる。
また、町においても、この後復旧、復興支援に多くの財源を必要とすると思われる。
そんななか、従来立案した計画、施策をただ漫然と施行するだけでいいのか。
ダスト舗装の経費を聞いても資料がないのかすぐに答えられない等、計画された事業をもう一度検討し、同じ行うにしてもいろいろなやり方を検討するという姿勢がみえない。

答《要旨》・・・・・ 計画時においては、ダスト舗装を含め、いろいろな方式を検討した。砂利定圧で良いのではないかとの考えもあった。
本事業は公園の要綱にのっとった形で駐車場の整備を行うものである。
確かにこの時期いろいろなものが災害の中で必要になってくると思う。しかし災害一辺倒ではなくいろいろな事業が粛々と進められなければならない。
この事業は社会体育として必要性のあるとの判断の中での整備である。
公園の要綱にのっとった事業なので、社会資本整備事業交付金(50%・1千万円)が交付される事が決定している。町の一般財源からの持ち出しは1千万円ですむ事になる。

【平成23年5月臨時会】

 選挙の後、最初の「第1回臨時会」は、5月10日、開催されました。
ここでまず、議長、副議長の選挙、議席の指定、各常任委員会など 、議会の構成が決められます。
議長には、音喜多議員、副議長には佐藤議員が選ばれました。
議会の詳細については、厚岸町公式ホームページをご覧ください。
尚、私は釧路東部消防組合議員に任ぜられました。
釧路東部消防組合は、地方自治法に定められている特別地方公共団体で、「一部事務組合」です。一部事務組合とは、複数の普通地方公共団体等(市町村等)が行政サービスの一部を共同で行うことを目的として設置する組織です。
釧路東部消防組合は、厚岸町、釧路町、浜中町により設置されています。
消防議会は、3町から町議会議員4名づつ、計12名で構成されています。
定例会は3月、12月の年2回となっており、臨時会は随時開催されます。
議長、副議長、監査委員は3町の持ち回りとなっています。議長は南谷議員(厚岸町)、副議長は津村議員(釧路町)、監査委員は菊地議員(浜中町)となりました。

先日、ある本の一節が目にとまりました。議員のイメージについて書かれたくだりです。
曰く、「傲慢、利己的、威張る、我が儘、強欲、恫喝、権力、我田引水、態度が悪い、人の話を聞かない」とありました。
「他山の石」という言葉もありますが、自らを厳しく律して行かなければならない、と思っています。
いろいろご意見があると存じます。皆さんの考えをお聞かせ下さい。
疑問点のある方、詳しく知りたい方、お問い合わせ下さい。
尚、議事録は議会事務局、情報館にあります。厚岸町公式ホームページにも掲載されています。
今後とも一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。